創元社社員のおすすめの本、イチオシの本をご紹介する「こだわりの一冊」のコーナーです。
前回の社長に続きまして、今回は編集部K課長の「こだわりの一冊」をご紹介します。
選ばれた一冊はこちら!
ベティー・キッチナー、アンソニー・ジョーム著/メンタルヘルス・ファーストエイド・ジャパン編訳
定価(本体2000円+税) A5判並製 112頁 2012年11月刊行
[内容紹介]
うつ病、不安障害、精神病性障害、物質(アルコール・薬物)関連障害といった主要なメンタルヘルスの問題ごとに症状や原因などの基礎情報をコンパクトに解説し、いざというときの対応を「り・は・あ・さ・る」の5つのステップに分けて伝授する。米英ほか多くの国で使われている、オーストラリアのプライマリ・ケア国家プロジェクトのテキスト。心理・医療・保健・福祉など、メンタルヘルスにかかわる職業の方は必携です。
本書の担当編集者でもあるK課長に、こだわりのポイントを聞いてみました!
――この本を選んだ理由はなんですか?
創元社と言えば、最近は『世界で一番美しい元素図鑑』とか、『戦後史の正体』とか、図鑑や歴史・文化、ビジネスなどのジャンルで一般の方々に認知されていると思うのですが、実は心理学や精神医学の本もたくさん出版しているということを、この機会に多くの人に知ってもらえたらと思いました。
――おすすめのポイント、また編集者としてのこだわりのポイントを教えてください。
この本は、こころに不調や病を抱える人たちに「いざ」という事態が生じたときに、周りの人はどう対応すればよいのかということを非常にコンパクトにまとめています。もともと、そうした「こころの応急処置」に関する研究や教育が盛んなオーストラリアで出版された本ですが、日本の読者が使いやすいように、日本の実情に合わせた編集を施しています。知っておくべき知識や対応のポイントが箇条書きになっていたり、表にまとめられたりしているので、とてもわかりやすいと思います。また、本文は2色刷りにして、見やすくしました。
――どういう人に読んでほしいですか?
こころに不調を抱える人の家族や友人・知人はもちろん、心理、医療、福祉などメンタルヘルスに関わる職業に就いている人には、ぜひ手に取ってほしいと思います。この本では、応急処置の基本を「り・は・あ・さ・る」と覚えられるようまとめていますが、知っておいて損はないと思います。
――ありがとうございました。最後に読者の皆様へひとことお願いします。
この本で扱っているのは、うつ病、不安障害、精神病性障害、物質関連障害といった、メンタルヘルスの主要な問題ばかりですが、それぞれについて、より詳しく学びたいという人のための専門書も、創元社では数多く取りそろえていますし、この本以外にも、一般の方におすすめしたい心理学の本がたくさんあります。ぜひ「心理学書の創元社」という一面も知っていただけたらと思います。
第1回目のブログでもご紹介しましたように、弊社、非常にバラエティに富んだジャンルの書籍を出版しております。
図鑑や歴史関係の書籍と心理学書が一堂に会するのも、ブックフェアならでは。会場で、創元社のさまざまな「顔」に出会っていただければ幸いです。
それでは、今回は以上で終わらせていただきます。
お読みいただきありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿